不動産の
売却時に受け取った代金に対して、税金がかかるのをご存じでしょうか。
この税金を譲渡所得税といいます。
売却の際に避けては通れない、譲渡所得税を理解して
売却を検討する際の参考にされてください。
今回は、
不動産売却時の譲渡所得税について解説します。
▼譲渡所得税とは
譲渡所得税とはどんな税金なのでしょうか。
■利益に課せられる
譲渡所得税は、
売却をすることで発生した利益に対して課せられます。
利益とは、
不動産を売った金額から、売るまでにかかった費用を差し引いた金額のことです。
費用には、
売却時に
不動産業者へ支払った仲介手数料の他、
不動産を購入した際の金額も計上されます。
計算の結果、利益が発生しない場合は課税対象になりません。
■3種類の税金の総称
譲渡所得税は
不動産を
売却した時の利益に課せられる、3つの税金の総称です。
3つの税金は以下の通りです。
・所得税
・住民税
・復興特別所得税
全て
売却時の利益に対する税金ですが、税金の使い道や管轄する役所が異なるため名前が変わります。
この3種類の税金の合算を譲渡所得税と呼びます。
■支払い時期
譲渡所得税を支払う時期は、上記3種類の税金の種類によって異なります。
所得税と復興特別所得税は、
不動産を売った翌年の2月~3月にかけて支払います。
住民税は、
不動産を売った翌年の6月に支払います。
譲渡所得税とひとまとめになっていても、支払う時期が違いますので注意が必要です。
■税率
譲渡所得税の税率は、
不動産の所有年数によって変わります。
所有年数が5年以上にわたる場合は、税率は20.315%ですが、それ以下の場合は39.63%です。
所有期間が短い方が税率が高い理由は、転売の多発によって
不動産市場が混乱しないようにするためです。
不動産の
売却を検討する場合は、所有年数にも気をつけましょう。
▼まとめ
不動産売却時の譲渡所得税について解説しました。
不動産を売った際の利益に対する3種類の税金の総称が、譲渡所得税で3種類の税金の種別によって支払いのタイミングが異なります。
また、所有年数によって税率が変わります。
当社は、多くの物件の売買をお手伝いして来た実績があります。
譲渡所得税について御不明な点がございましたら、お気軽にご
相談ください。